Q&A(よくあるご質問)

なぜ、ロックアウトが必要なのですか?

労働安全衛生規則第107条には、掃除、給油、検査、修理および調整作業を行うときに、機械を停止し、起動装置に錠をかけ、札を掛けることが示されています。
表示板だけでは脱落や見落としのおそれがあることから、キースイッチ等による施錠装置が普及していますが、複数人による作業時などには、ロックアウトを用いた安全対策がさらに確実な効果を発揮します。(詳しくはミドリ安全までお問合せください。

「ロックアウト用パドロック」と「市販の南京錠」の違いはなんですか?

市販されている南京錠の多くは真鍮製で重く、キーも数十~数百通りしかないため、同じ作業場に同じキーナンバーの南京錠が存在する可能性が高くなります。ロックアウト用パドロックは、数万通りのキーナンバーが製作できるため、キーナンバーの重複リスクを減らすことができます。
軽量で耐久性に優れた部材で作られており、また、掛けし損じを防止する機能も付いています。(目視による施錠確認は必要です。)

なぜ、パドロックのカラー展開が豊富なのですか?

色による識別ができるように8~9色を揃えています。所属部署別、作業場所別、対象エネルギーの種類別などで目視による識別が可能です。

なぜ、治具を使用しなければならないのですか?

治具を使用しないとパドロック(南京錠)を直接、起動装置に掛けることができません。例えば、ブレーカーにはブレーカー専用のロックアウト治具を使用することにより、パドロック(南京錠)を掛けることができます。各種の起動装置に合わせた治具の選定をお願いいたします。

「ハスプ」とはなんですか?

ロックアウトすべき1つの起動装置に、複数の作業員が一人ずつロックアウトするためには、施錠用の穴を増やす必要があります。ハスプを使うことで、複数の作業員が同時にロックアウトすることができるようになります。

グループロックボックスの使い方を教えてください

工場内にロックアウトに詳しくない外注工事業者が入る場合や、ロックアウトすべき起動装置が作業現場から離れた場所にあるときなどに、グループロックボックスを使うと便利です。詳しくはミドリ安全までお問合せください。(使い方例は 動画でご覧いただけます。

ブレーカー用アクセサリーの選び方を教えてください

ブレーカーのツマミ部の寸法で、使えるアクセサリーが決まります。お使いのブレーカーの寸法をご確認ください。(詳しくはミドリ安全までお問合せください。

ボールバルブ用アクセサリーの選び方を教えてください

ボールバルブをロックアウトする場合は、ハンドルの幅、配管径、ハンドルの立ち上がり高さによって、使えるアクセサリーが決まります。下記の図を参考に対象のボールバルブの寸法と配管の径をご確認ください。(詳しくはミドリ安全までお問合せください。

<ボールバルブ実装例(圧力エネルギーを遮断)>

パドロックのスペアキーが欲しいのですが

ロックアウトの運用上、パドロックのキーの管理は重要となります。作業員の誰もが簡単に、他の作業員のパドロックを解錠できる状況は非常に危険だからです。そのため、ロックアウト用パドロックのスペアキーは販売していません。
スペアキーの代わりに、管理者が対象グループ内のすべてのパドロックを解錠できる、マスターキーが作製できます。
マスターキー対応のパドロックとマスターキーは、すべて特注品となります。(詳しくはミドリ安全へお問合せください。

マスターキーシステムについて教えてください

「機械にロックアウトしたまま、パドロックを解錠し忘れて作業員が帰宅。このままでは、生産再開ができない。」こんな場合に、あらかじめ定められた管理者が、この作業員の所在と安全を確認後、緊急解錠を行うことがあります。その場合、パドロックを壊さずに解錠するためには、スペアキーを使いたくなりますが、ロックアウトの運用上、パドロックのキーの管理は重要となります。誰もが簡単に、他の作業員のパドロックを解錠できる状況は非常に危険だからです。しかし管理者がすべての作業員のパドロックのスペアキーをまとめて管理するのは煩雑となります。そこで、マスターキーを用いることで、管理者がグループ内のすべてのパドロックを解錠できる体系(システム)を形成することが可能です。さらにグランドマスターキーは、複数の異なるグループに属するすべてのパドロックを解錠することができるようになります。マスターキー・グランドマスターキー対応のパドロックはすべて特注品となります。(詳しくはミドリ安全へお問合せください。

<用語説明>
・KD(キーディファレンス/単独キー):すべて異なるキーナンバーのパドロック
・KA(キーアライク/同一キー):全て同じキーナンバーのパドロック