パドロック/キーシステムについて

ロックアウトの基本アイテム「パドロック」

「パドロック」とは、持ち運びが可能な錠前のことです。(日本では「南京錠」と呼ばれることが多いです)
1人の作業者が1つのロック(錠)を1つのキー(鍵)で管理することによって本人以外の解錠を確実に防ぐことができます。多人数や複数グループの作業にはマスターキーによる運用がおすすめです。

ロック(錠)
キー(鍵)

マスターキーによる運用:多人数や複数グループの管理に最適

パドロックは安全管理のルール上「スペアキー」は製作できません。そこで、管理者向けにグループ内の全てのパドロックを解錠できる「マスターキー」があります。複数箇所をロックアウトして多人数・複数グループの作業を管理できるほか、作業者がキーを紛失した場合など万一に備えることが可能です。「マスターキー」は特注品となり、初回の製作時にユーザーIDの登録を行い、お客様へ納入する全てのキーナンバーを管理して納品いたします。

キーの種類/標準品と特注品

KD
Key Different(キー・ディファレント)
単独キー
標準品
● 1本のキーで1つのパドロックを管理
作業者それぞれが保持しているパドロックを解錠できるのが単独キー(KD)です。他のパドロックは開けられないように設定されています。
KA
Key Alike(キー・アライク)
同一キー
特注品
● 1本のキーで複数のパドロックを管理
作業者が保持している複数のパドロックを1本のキーで解錠できるのが同一キー(KA)です。1人で複数個所をロックアウトして作業する場合に便利です。
MK
Master Key(マスター・キー)
マスターキー
特注品
● 管理者が1つのグループを一括管理
管理者が作業グループ内のパドロックをKD、KAの区別なく、全て解錠できるのがマスターキー(MK)です。多人数の作業を管理できます。
例1
単独キー(KD)を解錠する場合
例2
同一キー(KA)を解錠する場合
例3
単独キー(KD)・同一キー両方を解錠する場合
GMK
Grand Master Key(グランド・マスター・キー)
グランドマスターキー
特注品
● 管理者が複数グループを一括管理
複数グループのパドロックを全て解錠できるのがグランドマスターキー(GMK)です。複数グループによる多人数の作業を管理できます。
例1
複数グループのパドロックをすべて解錠する場合

パドロックを組織的に運用するキーシステムのしくみ

● 各自のパドロックはグループで作業を行うときにも必ず1人1つ使用します。その際は「ハスプ」や「グループロックアウト用ボックス」に施錠します。
ハスプ(例)
グループロックアウト用ボックス(例)
● マスターキー(MK)・グランドマスターキー(GMK)による、単独キー(KD)や同一キー(KA)の解錠は、作業者の解錠忘れやキーの紛失など「緊急解錠」に限られます。

特注品のご注文方法と注意点

● ご注文方法
型式、色、個数、グループ数(MK/GMKをご希望の場合のみ)をご指示ください。
● 注意点①
異なる型式のパドロックを混ぜてご注文いただけません。
● 注意点②
各パドロックのスペアキーはご注文いただけません。
● 注意点③
マスターキーとグランドマスターキーは別売となります。

キーシステムの選択

作業者数(必要なパドロックの数)とグループ数(必要なマスターキーの数)によってキーシステムを選択します。
キーシステム導入のための簡易チャートをご用意しておりますので、ご活用ください。